フリースペース利用状況の調査①|UI改善 #1
はじめに
ご覧いただきありがとうございます。
ベビーカースペースの位置を事前に確認できる手段がないことが、このWebサイト開設のきっかけの一つでもありました。
ベビーカーを伴う移動では、親御さんの負担は大きいです。特に列車移動では、周りの乗客からの視線が気になったり、気を遣ったりすることで、負担が大きいこと以上に親子の時間が奪われてしまいます。

鉄道会社は、ベビーカースペース(以下:フリースペースと表記)として、座席を撤去した区画を設けています。ですので、このスペースを活用することで負担の軽減にはつながるのは間違いありません。一方で、このフリースペースは路線や車両ごとに異なることから、事前に情報を集める必要があります。
路線や車両ごとに異なる「フリースペースの場所がわからない」という課題を解決するために、このWebサイトを2021年2月に開設しました。
ベビーカーを伴う移動をはじめ車椅子や大きな荷物を伴う移動時に、このWebサイトを利用していただくことで、少しでもお役に立てていただけると嬉しいです。
状況は戻りつつある
フリースペース位置情報の発信開始から1年3ヶ月が経過しました。当初は東急線全路線のみの対応でしたが、現在は60路線を突破しました。
ここまで路線を増やすことに力を入れましたので、当サイトのUIも正直見づらい部分もあります。ですから、今年度はUIを改善しようと計画しています。
一方で、発信開始時の1年前とは情勢は大きく変化しました。それは、新型コロナウイルス感染症との接し方が変化したことから、親子の移動をはじめとする人出がコロナ禍前に戻りつつあることです。
UIの改善は、いきなりWebサイトの見せ方を刷新するのではなく、段階を踏むことが重要であると考えます。例えば「課題確認→課題整理→UIの検討→ユーザテスト→改善→刷新」の手順を踏むことで、より良いWebサイトに刷新できるということです。
このサイトの場合は「フリースペースの場所がわからない」という課題を、状況が変わった今現在の視点で再確認することから始めたいと思います。人手が戻りつつあるので、新たな発見があるかもしれません。
UI改善シリーズについて
そこで、今年度はWebサイトのUI改善を実施することにしました。
先述の通り「課題確認→課題整理→UIの検討→ユーザテスト→改善→刷新」の手順を踏むことで、より良いWebサイトに刷新できると考えています。
したがって、この改善過程を定期的にブログで記録することを決定しました。
改善に伴う発見や考察などを、後々見られるように記録することが目的です。
加えて、UI改善にはユーザの声も重要です。将来的にこのシリーズで、アンケート等の活動も行っていきたいと思います。
フリースペース利用状況を調査する
フィールドを小田急線に
改善にあたり、一つの路線をフィールドとして活動していきたいと思い「小田急線」を選択しました。
理由としては、以下の4点が挙げられます。

①箱根、小田原、江ノ島などの観光地が隣接している(家族での観光)
②新宿、町田、海老名などのショッピング街を通る(親子での買い物)

③住宅街を通る(街と街の移動、福祉施設への利用)

④大学が点在している(サークルやクラブ活動などによる大きな荷物を伴う乗車)
まとめると、一つの路線で幅広い利用目的があることから、フィールドとして最適であるのが大きな理由です。
今後の改善に際しても、小田急線をフィールドとして活動していきます。
課題の調査
GWを活用し、町田駅でフリースペースの利用状況を調査しました。
調査内容としては、以下の2点。
①フリースペースの利用率
②フリースペース以外の場所に乗車した組数
「フリースペースの場所がわからない」という課題が、どの程度変化しているのか。あるいは変化なしなのか。
この調査をもとに、考察していきたいと思います。
調査概要

小田急線町田駅の上りホームに1時間滞在し、発車する列車の車内を注視します。そこで、フリースペースの利用者の組数をカウントします。
※町田駅にて降車後、入場券を購入した上で調査しています

調査対象としては、
10:18〜11:18に、町田駅を発車する「はこね号」以外の旅客列車16本を対象としています。
その上で、
①ベビーカーを伴う利用者
②車椅子移動者
③スーツケースや楽器ケースなどの大きな荷物を伴う利用者
の大きく3点を調査対象としてカウントすることとしました。
次回予告
今回は少し長くなりましたので、この調査結果と考察は次の記事で発信していきます。
ご意見ご感想があれば、お気軽にコメントください。

ちなみに調査中、VSEの団臨を目撃。狙っていなかっただけ運がよかったです。ラストラン仕様は初撮影でした。
今回はこれで以上です!