アンケート調査の途中経過と考察|UI改善 #5
前回は、当サイトの訪問者および閲覧者の皆さんをはじめ、鉄道を利用する方々に対して、フリースペースをテーマにアンケート調査を行いました。(引き続き、アンケート調査を行っていますので、気になる方はお答えいただけると幸いです。)
ご協力いただいた皆様、ありがとうございます。
今回は、今日までの回答の一部を抜粋し、今後のUI改善にはどのような要素が必要か考察します。
多くの情報を求めている

ベビーカーユーザの回答抜粋
こちらは、ベビーカーユーザの皆様がご回答した複数選択式設問の抜粋です。内容としては、事前情報として求めている情報を選択するイメージです。
ここでは、必ずフリースペースが設置されている「共通位置」の情報を最も求めているという結果となりました。
そして、次に特徴的だった解答が、「共通位置以外のフリースペースが設置されている可能性が高い箇所」の情報です。約6割の方が求めている情報でした。
最後に、その他設備の情報や進行方向別の案内は、共に約4割弱といった結果でした。
車椅子ユーザの回答
同じく「共通位置」の情報を求めていることがわかりました。
また、車いすユーザの回答として目立ったのは「段差が少ない扉箇所」の情報です。
大きな荷物を伴う利用者の回答
こちらも「共通位置」の情報を求めていることがわかりました。
この設問の解答を受けて
共通位置としては現在も発信しているため、今以上に視覚的に分かりやすく表示する必要があります。
また、今回目立った「共通位置以外のフリースペースが設置されている可能性が高い箇所」の情報についてです。
フリースペース1箇所あたりの定員は、ベビーカーを伴った場合は多くても2組です。仮に共通位置を把握していても、限られた組数しか利用できません。そのため、他のフリースペース位置の情報を求めているということでしょうか。
一方で共通位置ではないため、当然全ての車両に対応した情報ではありません。誤って共通位置以外の情報を見て「実際ににってみるとフリースペースがない」という状況は避けなければなりません。そのため、あくまでサブの情報として掲載することが重要ですね。
また、その他設備や段差のない扉箇所も、ピクトグラム等を多用してご案内するのもありですね。
これらを、次回のプロトタイプで検証したいと思います。
ドア位置表記は難しい

こちらの設問は「◯号車○番ドア」といった表記をもとに、移動することができるかという内容です。
結果としては「駅に同様の案内があれば問題ない」という回答が約7割で、残りの約3割が文字情報だけでも問題なく移動できるという回答でした。
駅での案内は見えづらい?
駅ではどのように表示されているのでしょうか。
今回のフィールドである小田急電鉄を事例を見てみたいと思います。

ホームドア設置駅(画像左)は、ホームドアの戸袋部分に、ホームドアみ設置駅では足元にドア位置表記がありました。
ただ、これらの問題点としては、ホームドア案内・床面乗車位置ともに、列車を待機している人がいると死角になるという状況です。
ですから、事前に当サイトで、ドア位置を視覚的に表現することが必要になると思います。
次回の予定
今回のアンケート調査をもとに、フリースペース案内の改善案(プロトタイプ)を制作します。
いくつか制作を行い、改善を施していきたいと思います。
重ねまして、アンケート調査にご協力いただいた皆様、ありがとうございます。