【2025年】動きが大きかった路線は?列車フリースペースの動向を振り返る
新型車両導入や車両リニューアルによって普及が広まっている車椅子スペース/ベビーカースペース(以下:フリースペース)。2025年も各路線で普及が相次いだ年となりました。
そこで、当サイトでご案内している首都圏の約100路線を対象に、年末時点でフリースペースの変化が大きかった路線を様々な視点で振り返っていきたいと思います!
全車両の全号車でフリースペースが普及した事例

この事例に当てはまるのは、JR横須賀線・総武快速線です。新型車両導入完了により、旧型車両の運行が終了しました。これにより、全車両でグリーン車を除く全ての号車にフリースペースが設置されることになりました。
最長で15両編成での運行も行われている路線だけあって、全国的に見ても1編成で最もフリースペースが設置されている路線とも言えるでしょう。
全車両で設置位置が共通化した事例

始めに、JR中央線快速電車です。3月に12両編成化が完了したことで、全列車で1編成あたり3箇所の共通した位置のフリースペースの運用となりました。というのも、約6年に渡り設置位置の異なる旧型車両や10両編成の車両が混ざって運用されいた状態でしたので、久々に共通した位置でフリースペースが設置されてている状態に戻りました。

また、JR南武線も久々に全列車で2箇所の共通した位置での運行に戻りました。こちらも設置状況が異なる車両が約8年間に渡り存在していましたが、その車両の運行が終了したことで2箇所の設置位置が全列車で共通となりました。

最後に、西武池袋線系統の8両編成です。この路線網も設置位置が異なる旧型車両が存在していましたが、池袋線系統での運行が終了したことで8両編成の全列車で設置位置が共通化することになりました。池袋線には、豊島線や狭山線などの分岐する線区も存在しているため、同時にこれらの路線の設置状況も変化いたしました。
フリースペース数が急増している事例

まず始めに、東京メトロ半蔵門線および直通する東急田園都市線です。東京メトロ車両の新型車導入により、基本設置位置以外での全ての号車の設置率が増えています。残る数本の旧型車の置き換えと、既存の別形式(08系)の車両リニューアルも進むことが推測されるため、2026年も引き続き設置率が増えていくことが考えられます。
一方で、長年設置位置が異なる状態の東武鉄道の車両の設置状況は2025年も変わらず「ここの乗車位置で待てばフリースペースに行ける!」という状態はまだ実現しなさそうです。

次に、東急目黒線・東急新横浜線および東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線・埼玉スタジアム線の8両編成です。これらの路線は、主に東急電鉄の既存車両のリニューアルにより、フリースペースの設置が増えています。
このリニューアルは、全号車にフリースペースを設置することが工事に含まれており、まだ20編成ほどその工事を控えている状況です。まだ着手されたばかりですので、2026年も引き続きフリースペースが増えていくことが考えられます。

次に、東急大井町線の各駅停車です。この路線の各駅停車は急ピッチで新型車両への置き換えが進み、2025年は7編成の新型車両が姿を現しました。
大半を占める旧型車両は1編成に2箇所しかフリースペースがありませんでしたが、新型車両は全号車にフリースペースが設置されています。残り半数の旧型車両も来年にかけて順次置き換わる予定とのことで、2026年もフリースペースが急増することになりそうです。

最後に、東武アーバンパークライン(野田線)です。この路線は、5両編成への短縮に伴い新型車両の導入と既存車両のリニューアルが進んでいます。
新型車両も5本ほど導入され、この車両は全号車にフリースペースを備えております。この導入で、旧型車両の置き換えが進みフリースペースが急増しています。
なお既存車両のリニューアルですが、全号車にフリースペースが設置されることはありませんでした。既存の設備を活かした状態でのリニューアルであることが背景として考えられますが、設置されている一部の号車は新型車両と位置が異なることも特筆すべき点です。
2026年も新型車両の導入が予定されていますので、引き続き設置率自体は増えていきそうです。
2026年フリースペースが増えそうな路線
今年動きがそこまでなく、2026年にフリースペースの状況が変わりそうな路線は、下記2路線にあると考えています。

まずは、日暮里・舎人ライナーです。旧型車両が4本残っていますが、2025年はその4本の置き換えはありませんでした。一方で、都内屈指の混雑路線でもある同線に対して、東京都交通局からその混雑対策として、新型車両の導入を進める旨の発表がされています。新型車両は全号車にフリースペースが設けてありますので、そういう意味では2026年にも動きがあると予測しています。

最後に、東急東横線および直通する東京メトロ副都心線とみなとみらい線です。前述の目黒線と同じく、既存車両のリニューアルが予定されています。このリニューアルも2026年には着手されるとのことで、徐々に東横線系統もフリースペースの設置率が増えていくことが予測できます。
最後に
ということで、当サイトに掲載されている路線の中で、フリースペースの動きがあった路線を振り返ってみました。
フリースペースは座席がなくなるデメリットがありますが、車椅子やベビーカー、大きな荷物を伴う乗車の際は重宝できるスペースでもあります。近年は法整備により、新型車両導入やリニューアルによってフリースペースが増えていますので、引き続き当サイトでも年に1回程度はこのように振り返っていこうと思います。
今年も当サイトのご利用いただき、ありがとうございました!引き続き、2026年もよろしくお願いいたします。

